ラヴァーズ・インザ・ダストボックス
「ふーん、何て言うの?」
「アルバム名? 『リボルバー』だよ」
「リボルバー?」
「うん、回転式拳銃のこと」
「へー、リボルバーか……」
そう言った彼女は、拳銃を構えるポーズを取り僕へと狙いを定める。
僕は息を呑んだ。
彼女のその白い手には、妖しい光を放つ黒いリボルバーが握られていた。
「撃っても良い?」彼女が言う。
彼女の瞳を見る。
僕が映っていた。
僕の瞳には彼女が映っていただろう。
それだけで良かった。
彼女を見る僕を、彼女が見ている――これ以上、何を望むと言うのだろう。
本気でそう思えた。
「アルバム名? 『リボルバー』だよ」
「リボルバー?」
「うん、回転式拳銃のこと」
「へー、リボルバーか……」
そう言った彼女は、拳銃を構えるポーズを取り僕へと狙いを定める。
僕は息を呑んだ。
彼女のその白い手には、妖しい光を放つ黒いリボルバーが握られていた。
「撃っても良い?」彼女が言う。
彼女の瞳を見る。
僕が映っていた。
僕の瞳には彼女が映っていただろう。
それだけで良かった。
彼女を見る僕を、彼女が見ている――これ以上、何を望むと言うのだろう。
本気でそう思えた。