ラヴァーズ・インザ・ダストボックス
僕は自分の心臓を指差して見せた。

ここだよ、と。


彼女の指先が引き金にかかる。


彼女が少しだけ微笑んだ気がした。


だから僕も微笑んだ。


彼女が引き金を弾く。


それはスローモーションで、


弾丸は僕の胸を撃ち抜いて、


それから、


それから……。
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