ユメとソラ
「ユウヤに好きな人がいるって聞いたときは、ショックで、取り乱して、泣きじゃくって。」


「そう…だよね。」


「昨日、偶然、ユウヤとユメを見かけて、好きな人、ユメだったんだぁ、って。ユウヤはずっと前から、ユメのこと気になってたみたいだし、ユメだったら、仕方ないかぁ。って思って。」


ミハルの大きな瞳から、涙がポロポロ落ちてくる。



ある意味、ミハルがうらやましいよ。

こんなに、ユウヤの事を想って、泣いてわめいて。



あたしには、重いや。


あたしには、できないや。


「ユメ、ユウヤの事、よろしくね。」



ミハルは泣きながら、その場を立ち去った。



ミハル、ごめん。少しだけ、ユウヤのそばにいさせて。
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