詩合わせ

なくなる






【なくなる】




夕暮れ時の浜辺に
ポツン と落ちた雫が

円を描いて
波にさらわれた



時は止まることなく
景色は変わっていく

大切なものを
落っことしていく




この涙がなくなる前に
進まないといけない


できるなら時間を止めて


このまま
オレンジ色に包まれていたい







それができたなら
もう何かを失うこともないのに










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