この世界は残酷なほど美しい



流星くんの一生懸命さに心を打たれた私は、この日を境に流星くんの視界に入ろうと必死に努力をした。


だけど突然の転校生の登場。
そして流星くんは私の目の前で恋をした。


相手は私ではなかったけれど、嬉しかった。
だって流星くんが徐々に昔の流星くんに戻っていくのを感じたから。


あの笑顔とか輝く瞳が。
人を好きになった瞬間、一気に表情が明るくなった。


美羽お姉さんとの約束がもう少し叶うと思ったんだ。


流星くんが私の世界を明るくさせてくれたように。
きっと莉子ちゃんが流星くんの世界を変えてくれたのだ。



人を好きになるということは悪いことなんかじゃない。
誰かを想って、誰かを愛して人は強くなっていく。



だけどね、私は最後まで諦めないから。



流星くんの一番になりたいんだもん。




「私を見て」なんてそんな図々しいことは言わないから、




「ずっと待ってる」と可愛く言ったら、あなたは私のもとへ笑顔で逢いに来てくれるかな。







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