この世界は残酷なほど美しい
6月13日。
春がお昼休みに逢いに来てくれた。
相変わらず春は私のお母さんみたい。
「薬飲んだ?」とか、
「ご飯ちゃんと食べた?」とか。
ずっとそうなんだから。
まぁでも看護師だから仕方がないのかな。
春と昔の話をたくさんした。
春を見てると陸を思い出す。
あ、陸は私が昔好きだった人なんだけど……
もういないんだよね。
私の目の前で死んじゃったから。
あれから随分と時間が経った気がする。
長いようで短いようで。
私も年を重ねたってことかなー。
もし雅が居なかったら私は自ら命を絶ってた。
早く天国に逝ってしまいたかった。
でも私はまだ逝きたくない。
かけがえのない人たちが私にはいるから。
はぁ、眠たい。
病院は退屈すぎます。
誰か遊びに来てくれないかなぁー。