この世界は残酷なほど美しい


写真はここで終わっていた。


空いたページには星形の折り紙が貼ってあった。
様々な色の折り紙は、僕の殺風景な心に敷き詰められていくような錯覚に陥った。


あっという間にカラフルになった僕の世界はとても居心地がいい。



この時初めて気付いたんだ。
遅くなってごめん。


僕はずっと独りだと孤独を感じていた。
でもそれは自分の勝手な思い込みで…


僕はこんなにも誰かに愛されていたんだ。



ポケットの中から携帯を取り出す。
そしてある人たちに電話をした。


呼び出し音が途切れ、聞こえてきたのはじいちゃんの声だった。



『もしもし、坂井ですが』



「じいちゃん…僕、流星」




『おぉ、流星。どうかしたか?こんな夜遅くに』




「…うん、あのさ…。言いたいことがあって…」




『どうした?』




「僕を支えてくれて…ありがとう。」




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