パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~
「何、花束の前でジャレてんだよ」



2人の笑い声に誘われてやって来た心が、奈桜にジャレつき肩に手を回す。



「ジャレてねぇよ。って、お前までくっつくなよ」



嫌がるような口振りでも、顔は楽しそうに笑っている。



「奈桜が花ばっか見てるんだよ。バラの妖精でもいるのか?ってくらいに」



「さすが、泉は例えが綺麗」



「だろ?一応、アイドルだからな」



心に言われて泉はアイドルスマイルで答える。



「で、何でそんなに見てた訳?」



「店を・・・さ、いつか、将来、花屋をやりたいなって」



ちょっと恥ずかしそうに言う奈桜に、泉と心の動きが止まった。
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