パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~
第6章 揺らぐ・・・
~真意は・・・~
奈桜は記事の事が頭から離れないまま、それでも楽しそうに桜と朝食を食べた。
どうするべきか分からないまま、桜の登校時間は近付いて来る。
石田とはまだ連絡がつかない。
その時、奈桜の携帯が鳴った。
待っていた電話なのに、心臓が飛び出そうなほどドキッとした。
「はい」
「石田です」
やはり石田だ。
「石田さん、いったい・・」
「奈桜さん、落ち着いてよく聞いて下さい」
奈桜の言葉を遮るように石田が喋る。
その言葉で石田から、事務所から、の指示が伝えられるのだろうと奈桜は思った。