パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~
「スポーツ新聞は読まれましたか?」



「いや、まだ。でも奏から聞いた」



「そうですか。連絡が遅くなって申し訳ありません。今、そちらに向かっています。木下さんと一緒です」



「木下さんと?」



やはり大きな問題になっているのか?
奈桜には事務所の真意が分からない。



「はい。今、そちらに向かっています。もうすぐ着くと思います。すぐに出られるように準備をしておいて下さい。おそらくマンションの周辺はすごい人だと思いますが、こちらに考えがありますのでご心配なさらないで下さい。それと娘さんですが。出来れば今日はお休みされた方がいいかと・・・。マスコミの中には常識のないヤカラもいます。娘さんからコメントを取ろうとする人間がいるかもしれません。明日には何とかなるようにしますので、今日1日だけ、どなたか信用のおける方に預かって頂いた方がいいかと思います」



いつもより、より硬い口調で石田が一気に話す。
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