パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~
「ごめん。奈桜」



優子が申し訳なさそうに手を合わせる。
チラッと桜を見た奈桜は軽く首を振って笑った。



『それより・・・』と奈桜は優子を廊下にひっぱる。



「今日、桜を預かってくれないかな?学校は休ませる。出来れば外に出さないで欲しい。訳は・・・」



「了解。訳はまた後で聞くわ。学校には電話しておくから。安心しなさい。仕事でしょ?さっ、早い方がいいわね」



笑って奈桜の肩を叩くとリビングへ戻った。
どう言い聞かせたのか、桜は納得したようでランドセルを置いて行ってしまった。



「ごめん。桜・・・」



いつまで自分の事で苦労をさせるのだろうか。
ギュウーッと胸が痛んだ。
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