パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~
「はい」
静かに答える。
「あの、私、宮本沙希です。すみません。いきなり電話して。あの、今、よろしいですか?」
沙希の心臓は今にも飛び出しそうである。
この電話をかけるために、どれだけの勇気と決断が必要だったろう。
「あぁ、いいけど。何で番号?」
別に構わない事であるが、大切な事でもある。
どこから番号を手に入れたのか。
「あ、それは・・・、奏さんです。私、今、テレビ局の駐車場にいるんです。すみません。今日、ここでお仕事があるのを知って。待ち伏せしてました。誰かにお会い出来るんじゃないかと・・・。奈桜さんにお会いしたかったんですけど、きっとそれは無理だと。だからZの誰かにお会いして、何とか奈桜さんと連絡が取りたかったんです。奏さんは悪くないです。私が強引にお聞きしました。それで仕方なく・・・」
かなり疲れているのか、沙希の声に張りはない。
静かに答える。
「あの、私、宮本沙希です。すみません。いきなり電話して。あの、今、よろしいですか?」
沙希の心臓は今にも飛び出しそうである。
この電話をかけるために、どれだけの勇気と決断が必要だったろう。
「あぁ、いいけど。何で番号?」
別に構わない事であるが、大切な事でもある。
どこから番号を手に入れたのか。
「あ、それは・・・、奏さんです。私、今、テレビ局の駐車場にいるんです。すみません。今日、ここでお仕事があるのを知って。待ち伏せしてました。誰かにお会い出来るんじゃないかと・・・。奈桜さんにお会いしたかったんですけど、きっとそれは無理だと。だからZの誰かにお会いして、何とか奈桜さんと連絡が取りたかったんです。奏さんは悪くないです。私が強引にお聞きしました。それで仕方なく・・・」
かなり疲れているのか、沙希の声に張りはない。