パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~
「すみません。本当に・・・」
「だから、もういいって。そんなに謝られたらオレはどうすればいいんだよ」
言った後、必ず笑う。
消え入りそうな沙希の声を元気づけるように。
「今までありがとうございました。あの・・・、私、ドラマも無くなっちゃって。あの、もちろん、今回の事とは関係ないです。単純に出番が大幅にカットになって。それで、最後のご挨拶もしておきたくて。奈桜さんとのお仕事なんて、もうないと思うから。・・・本当にありがとうございました。色々と勉強になりました」
言いながら涙がこみ上げて来る。
トップアイドル『Z』の雨宮奈桜との共演のチャンスなんて、そこらに転がっている訳じゃない。
ましてウワサになってしまえば、奈桜の事務所の共演者NGリストに名前が上がると聞いた事がある。
そうなれば最後。
よほどの大物にならない限り、2度と会う事もないだろう。
「いや、オレの方こそありがとう。楽しかったよ。またさ、いつか一緒に仕事出来るよ。ウワサなんてほっといても次々、出て来るから。オレらのウワサもすぐに忘れられるって。ね?元気出して行こう♪」
明るい奈桜の声が沙希の耳から体中に染みて行く。
「だから、もういいって。そんなに謝られたらオレはどうすればいいんだよ」
言った後、必ず笑う。
消え入りそうな沙希の声を元気づけるように。
「今までありがとうございました。あの・・・、私、ドラマも無くなっちゃって。あの、もちろん、今回の事とは関係ないです。単純に出番が大幅にカットになって。それで、最後のご挨拶もしておきたくて。奈桜さんとのお仕事なんて、もうないと思うから。・・・本当にありがとうございました。色々と勉強になりました」
言いながら涙がこみ上げて来る。
トップアイドル『Z』の雨宮奈桜との共演のチャンスなんて、そこらに転がっている訳じゃない。
ましてウワサになってしまえば、奈桜の事務所の共演者NGリストに名前が上がると聞いた事がある。
そうなれば最後。
よほどの大物にならない限り、2度と会う事もないだろう。
「いや、オレの方こそありがとう。楽しかったよ。またさ、いつか一緒に仕事出来るよ。ウワサなんてほっといても次々、出て来るから。オレらのウワサもすぐに忘れられるって。ね?元気出して行こう♪」
明るい奈桜の声が沙希の耳から体中に染みて行く。