パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~
「返して下さい!」
奪い返そうとする沙希の伸ばした手を、心は簡単にかわす。
そして、黙って電話を切った。
「それって、今、言わなきゃいけない事?」
「心さんには関係ない事です。ほっといて下さい。・・・もう、何で邪魔するんですか・・・」
沙希の声が興奮して大きくなる。
そして、一気に涙声に変わる。
「アイツの事も考えてやれよ。朝からいきなりスキャンダル騒ぎで、どれだけ疲れてると思ってんだよ。ずっと心が休まらない状態だったんだからな。この上、スキャンダルの相手からマジ告白なんて、有り得ねぇだろ。自分さえ楽になればいいのか?相手の状況、見ろよ。好きなんだろ?だったら、学生みたいに自分の気持ちを押し付けるだけじゃなくて、相手の事を思いやってやれよ。奈桜の事を本気で好きなら」
一見、睨みつけてるようにも見えるような鋭い目つきで心が沙希を見る。
沙希はハッとした顔で固まった。
心は携帯を沙希に返すと軽く肩を叩いた。
「アイツ、鈍いから言いたくなるの分かるけどね」
切られた携帯を見つめながら、沙希は今の気持ちを整理出来ずに呆然と立ち尽くしていた。
奪い返そうとする沙希の伸ばした手を、心は簡単にかわす。
そして、黙って電話を切った。
「それって、今、言わなきゃいけない事?」
「心さんには関係ない事です。ほっといて下さい。・・・もう、何で邪魔するんですか・・・」
沙希の声が興奮して大きくなる。
そして、一気に涙声に変わる。
「アイツの事も考えてやれよ。朝からいきなりスキャンダル騒ぎで、どれだけ疲れてると思ってんだよ。ずっと心が休まらない状態だったんだからな。この上、スキャンダルの相手からマジ告白なんて、有り得ねぇだろ。自分さえ楽になればいいのか?相手の状況、見ろよ。好きなんだろ?だったら、学生みたいに自分の気持ちを押し付けるだけじゃなくて、相手の事を思いやってやれよ。奈桜の事を本気で好きなら」
一見、睨みつけてるようにも見えるような鋭い目つきで心が沙希を見る。
沙希はハッとした顔で固まった。
心は携帯を沙希に返すと軽く肩を叩いた。
「アイツ、鈍いから言いたくなるの分かるけどね」
切られた携帯を見つめながら、沙希は今の気持ちを整理出来ずに呆然と立ち尽くしていた。