パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~
「そうね。この世界、所属している事務所の力の大きさで変わるとこあるもんね。何かあった時に黙らせる力ってすごいと思う」



「ある意味、怖い。敵に回せない」



奈桜は少し笑って言った。



「だね」



梓もフフっと笑って、ちょっと沈黙が流れた。
お互いの鼓動だけが激しく打つ。




「疲れてるでしょ?大丈夫?」



先に言葉を発したのは梓。



「梓・・・、会いたい」



低く重い声で奈桜が言う。



「会いたい。会いたい。今、すぐ、会いたい。・・・梓に会いたい」



何か心の中がいっぱいになったのか、奈桜は無茶なわがままを口走っていた。







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