パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~
「何?何?・・・あれ?奈桜、何やってんの?」



遅れて入って来た奏が碧と心の間を割って入る。



「何?奈桜、編み物やってんの?ドッキリ?」



笑いながら奈桜に近付き、必死で奈桜が見ている本を取り上げた。



「おい!返せよ。分かんなくなるだろ」



邪魔された奈桜はちょっと迷惑そうな声を出す。



「あぁ、ごめん。ごめん。・・・へぇ~。セーター編んでんの?罰ゲーム?」



奈桜が見ていたのは棒針の編み物の本。
編んだ段にはちゃんとチェックを入れていて、一生懸命にやっているのが分かる。
奏は笑いながら本を戻した。



「さすが奏だわ。オレたちが言えなかった事を簡単に言ってる」



感心しながら心が言う。



「空気読めないヤツって・・・ある意味、無敵だよな」



碧の言葉に心も頷いた。








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