パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~
「寝る間、あるの?今、レギュラー、何本抱えてる?また無茶してんじゃないの?」



奈桜の隠れた行動に奏も少し心配する。



「大丈夫だよ。みんなほど忙しくないって」



その言葉を聞いて、泉は言おうとしていた言葉を飲み込んだ。
奈桜が抱えている仕事はハンパなく多い。
その数を正確に把握しているのはメンバーではおそらく泉だけだろう。
泉はマネージャーの木下に頼んで、奈桜の大体のスケジュールを知っていた。
奈桜が無茶をしないように。
何かあればすぐに力になれるように、心積もりだけはしている。
泉は、ひとりで問題を抱え込む奈桜が心配だった。




「クリスマスにみんなに手編みのマフラーなんてやめてくれよ」



「しかもイニシャル入り」



心と奏が茶化す。



「何で?もう編んじゃったのに」



泉と碧が見つめ合って笑った。
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