パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~
「落ち着けって。もうロケは始まってるし、今さら奈桜が行ってもどうしようもないよ。反対に話がややこしくなる。心や碧にだって迷惑がかかる。気持ちは分かるけど、今日はアイツらに甘えろよ。それにロケってパワースポット巡りだろ?心の方が合ってるって。実はさ、元々、ロケは碧と心の予定だったらしいよ。それが心の映画の撮影が延びて、その日、ちょっと無理かもって。で、たまたまそこにいた奈桜のマネージャーの石田さんに話が行ったって。だからさ、ほんとはこの仕事はなかったんだよ。夜までオフだったの。元々、心の仕事なんだよ。だから気にすんな」
「マジかよ・・・。石田さん、勘弁してくれよ」
どんだけ仕事を押し込むんだ?とちょっと石田を恨んだ。
そして、『良かったぁ』とホッとする。
実際、そういう問題ではないような気もするが、とりあえずこのままで行こうと奈桜は思った。
ここでわざわざ事を荒げる必要もないだろう。
「それに。彼女だって大事だろ?相手の男、事務所絡みで熱愛宣言してる。何か裏もあるのかもな。梓さん、身動き取れない状況なのかもしれない。もしかすると、梓さんの事務所も噛んでるのかも。・・・あ、あれ、奏だろ?」
車はゆっくりと公園の近くで止まった。
「マジかよ・・・。石田さん、勘弁してくれよ」
どんだけ仕事を押し込むんだ?とちょっと石田を恨んだ。
そして、『良かったぁ』とホッとする。
実際、そういう問題ではないような気もするが、とりあえずこのままで行こうと奈桜は思った。
ここでわざわざ事を荒げる必要もないだろう。
「それに。彼女だって大事だろ?相手の男、事務所絡みで熱愛宣言してる。何か裏もあるのかもな。梓さん、身動き取れない状況なのかもしれない。もしかすると、梓さんの事務所も噛んでるのかも。・・・あ、あれ、奏だろ?」
車はゆっくりと公園の近くで止まった。