パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~
「本気なんだな?」



「はい」



頭を下げたまま、奈桜が答える。
しばしの沈黙。
時間にすれば数十秒だろう。
社長にしても答えはすでに出ているはず。
奈桜の気持ちを見ているのか、自分の気持ちをもう一度確認しているのか。




「座りなさい」



「答えを頂くまで座れません」



頭を下げたままの奈桜の姿に、木下も少し困惑した顔を見せる。



「いつからそんな頑固になった?」



社長が思わず笑った。








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