パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~
「娘さんは元気なのか?」



「はい。おかげさまで元気です」



「今日はもう寝てるな。遅くに悪かった。気を付けて帰ってくれ」



「ありがとうございました。失礼します」



奈桜は丁寧におじぎをして部屋を出ようとする。
まだ心臓は早鐘のようになっている。



「奈桜、」



社長が呼び止めた。



「はい」



「いい仲間を持ったな」



「はい。社長のおかげです」



明るい顔で奈桜がきっぱり言う。
心から、そう思う。
この、今、手にしているものは全てみんなのおかげ。
きっかけをくれた、社長のおかげ。
笑顔で部屋を出る奈桜を社長は満足気に見ていた。



「私は人を見る目は確かだな。Zはいいヤツばかり集めたからな。最高のグループだよ」
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