パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~
「こ……こまで?」
奈桜の目が大きく見開く。
そして急いで外に行こうとした。
「あっ!もう行きましたよ。タクシーだったから」
走りかけた奈桜の足が悔しそうに止まる。
顔が…歪む。
「梓さんって、ほんと素敵な人ですよね。私をここまで連れて来てくれたんですよ。…好きな人とは離れちゃダメだって。例え事務所を敵に回しても、必ず上手く行く道があるからって。簡単に諦めないで。味方になってくれる人がいるからって。私も味方の1人にさせてって。事務所の人を押し退けてタクシーに乗せてくれたんです。カッコ良かったぁ~」
屈託のない微笑みが奈桜の胸を苦しくさせる。
梓は覚悟を決めて事務所の人間の前に現れたのだ。
花菜の為…というより、やはり、全ては碧を助けたい奈桜の為。
事務所を敵に回しても好きな人を好きでいたい。
そう思っているのは他でもない、梓自身なのだ。
その想いに奈桜の胸は熱く、心は走り出しそうになっていた。
奈桜の目が大きく見開く。
そして急いで外に行こうとした。
「あっ!もう行きましたよ。タクシーだったから」
走りかけた奈桜の足が悔しそうに止まる。
顔が…歪む。
「梓さんって、ほんと素敵な人ですよね。私をここまで連れて来てくれたんですよ。…好きな人とは離れちゃダメだって。例え事務所を敵に回しても、必ず上手く行く道があるからって。簡単に諦めないで。味方になってくれる人がいるからって。私も味方の1人にさせてって。事務所の人を押し退けてタクシーに乗せてくれたんです。カッコ良かったぁ~」
屈託のない微笑みが奈桜の胸を苦しくさせる。
梓は覚悟を決めて事務所の人間の前に現れたのだ。
花菜の為…というより、やはり、全ては碧を助けたい奈桜の為。
事務所を敵に回しても好きな人を好きでいたい。
そう思っているのは他でもない、梓自身なのだ。
その想いに奈桜の胸は熱く、心は走り出しそうになっていた。