パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~
「梓は…、どこに行った?」



「空港ですよ。今日、アメリカに戻るって聞いてないんですか?」



「ありがとう!!あ…碧、ちょっと出て来る。ちょっと…だから。ゴメン!!」



言うなり、奈桜は駆け出した。




「行っちゃったね」



閉まったドアを見つめて花菜が笑う。



「言って良かったんだよね?梓さんには口止めされてたんだけど」



「いいんだよ。この場合は。誰かが余計な事しないと上手く行かない恋もあるんだから」



碧は花菜の肩を抱き寄せ、奈桜が上手く行く事を願った。



「しっかり捕まえて来いよ。リーダー♪」

< 97 / 361 >

この作品をシェア

pagetop