ショッキングピンク×リボルバー
「 ―― … ここ… 」
アズさんが、
たん、たん と歩いて来て
青山さんの少し後ろに立ち止まり
辺りの景色と、信号機を見上げる
―― 夜
車だけが通る
人の声のしないアスファルトには
私たちの影だけ
アズさんはこの場所に
何か、意味でもあるのか
しばらくずっと、どこかを見てたけど
突然
でもきっとそれは、
突然なんかじゃなくて ―――
青山さんの背から、ゆっくり腕を廻して
両腕で、その頬を取り
自分から、 青山さんに 唇を重ねた