ショッキングピンク×リボルバー







… 少し血の気が引きそうになるっていうか




――― 昔



好きだった加藤先輩が

女の人と歩いてるのを見た時みたいな

あの感じに似てる…









そんな事を思ってたら



青山さんが、つ  と
箱を受け取って、

メッセージカードが
はさんであるトコを見ながら
嬉しそうに、笑いながら言った






「 ―― 本命? 」





「 う、 うん!! 」





アズさんは、自分の両手を握り
真っ赤になりながら返事して


彼が、ものすごい勢いで吹き出して
笑い始めるし



私も思わず



「 …し、ししょ〜…
この場におよんで、義理もなにも… 」





「 いや、

―― 沢山
可愛い事して貰って、嬉しくて 」









青山さんは、「 ありがとう 」と
ニコニコしながら
「 ホワイトデーに、お返しするね 」とか






「 …なんかいろいろ順番ちがうよね… 」


私がそう言ったら
みんな、一斉に爆笑した



アズさんの碧い瞳には
涙がいっぱい、たまってる







< 113 / 158 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop