ショッキングピンク×リボルバー
… 少し血の気が引きそうになるっていうか
――― 昔
好きだった加藤先輩が
女の人と歩いてるのを見た時みたいな
あの感じに似てる…
そんな事を思ってたら
青山さんが、つ と
箱を受け取って、
メッセージカードが
はさんであるトコを見ながら
嬉しそうに、笑いながら言った
「 ―― 本命? 」
「 う、 うん!! 」
アズさんは、自分の両手を握り
真っ赤になりながら返事して
彼が、ものすごい勢いで吹き出して
笑い始めるし
私も思わず
「 …し、ししょ〜…
この場におよんで、義理もなにも… 」
「 いや、
―― 沢山
可愛い事して貰って、嬉しくて 」
青山さんは、「 ありがとう 」と
ニコニコしながら
「 ホワイトデーに、お返しするね 」とか
「 …なんかいろいろ順番ちがうよね… 」
私がそう言ったら
みんな、一斉に爆笑した
アズさんの碧い瞳には
涙がいっぱい、たまってる