ショッキングピンク×リボルバー








…… しばらく黙々と
編み物と格闘してたら
この部屋のドアが、静かに開いた







「 …… ユカちゃん…? 」






「 あ!
アズさん!おはようございます!」







いいにおい


… 頭に、タオル巻いてる
体は、大きいシャツ






「 …おはようございます

ごめんね
電気、ついてたから…



ユカちゃん、眠ってないの…? 」





「 ですよ〜!

なんか…セーター分解しちゃって…

見られてると気が散るから
先に寝てて!っていったんで
そこのベットで、彼は寝てますけど…


アズさん
お風呂入って来たんですか? 」





「 う、うん 入って、来た…

こっちの部屋、来ても平気…?」





「 え、モチロ…


もう朝だし
一人でちょっと、退屈で… 」






「 あずる

俺の寝巻あったから、こっち着るか? 」




ドアの隙間
向こうから、青山さんの声





「 …うん そうする  ありがとう 」






立ち上がったアズさんの体が
カクンとよろけて


ドアを急いで、大きく開いた手と
その体を支える手が延びて来た



男性用整髪料っぽい、かおり






… 青山さんも、お風呂入って来たんだ

髪、濡れてるし



上 着てなくて、下はジーンズ
首にはタオルかけてる






…… え?




… 一緒に入って来たのかな…






   ………。




突如、
…なんで向こうの部屋に行ったのか
全部理解して、


顔から ボオオオオオって音がした…








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