ショッキングピンク×リボルバー
「 …… 青山さんと、結婚したら
歌、やめちゃうの…? 」
「 ――… なぜ? 」
アズさんは一瞬
え?って感じだったけど
すぐに小首を傾げて笑った
「 あ… 変な事言ってごめんなさ…
なんか、うちの親が
ヘンな事いってたんですよ
" 女の子は恋なのよ
結婚した女性ヴォーカリストの歌が
突然、力なくなったりするのは
恋が叶って、歌いたい事
なくなっちゃうからだろうね〜 "
みたいな… 」
いきなりアズさんが、
パーッと目を見開いて
音のしない拍手を、盛大に叩き始めた
「 ―― すごい…
ユカちゃんのお母さん、すごいよ!! 」
「 ええっ?!
や、ヘンな人なんで、
あんまり気にしないで下… 」
「 ―― 歌いたい事…かあ 」