ショッキングピンク×リボルバー
「 だから昼にこうやって、
二人で一緒に居られる自体、嬉しい
―― さっき、水族館って話出たけど
灰谷とユカちゃん二人は
何処か行きたい所ないのか? 」
「…あっ
そ、それ私が、
アズさんクラゲ飼ってるみたいだから
行きたいかな〜なんて、勝手に思って… 」
『… 待ち時間長いし
遊園地以外なら、俺はどこでもいいよ 』
彼の言葉が、グサリと刺さった
"何ごまかしてんですか!アハハ!"とか
"ナイスフォロー!"みたいな
焦ってるせいか思い浮ぶ
ギャグにならない台詞たちが
一気に消えていく
誰とは、言ってない
―― でも遊園地なんて
あんまり男同士で行くトコじゃないし
彼は遊園地で誰かと、長い待ち時間
一緒にした事が、あったんだ…
青山さんも、アズさんも責めないから
きっと彼は"そのキモチ"を
私にわからせるために、絶対、言った…
『 …どこ見てんの 』
「 ――― え 」
『 …結局
ステージ上の灰谷遠矢しか要らないなら
" 俺 " は 帰るよ 』