ショッキングピンク×リボルバー
私達が待っているのは
"CheaーRuu"って男四人のバンド
そのボーカリスト、『灰谷遠矢』と
ベーシストの『青山竜治』の二人
さっき言ってたコンテストで
優勝してデビューした、
今はもう、すごく売れてる プロだ
私はその日
楽器弾きにあるまじき
『 ベースを電車に
置き忘れるという暴挙 』をしでかして
ボーカリストの彼が
それを見つける為に、一緒に走ってくれて
青山さんが、リハーサルの時は
ベースを貸してくれた
そしてライヴ終了後
突如、彼にコクって
…当然のように玉砕してへこんでるわ
終電には間に合わないわで
有り得ないグダグダだった私を
青山さんが、車で送ってくれて
それからずっと、
繋がりがあったりなんかする
…彼の事考えてたら
手がなんか、冷たくなって来たし
それなのに顔ばっかほてって来て
聞かれてもいないのに
思ってる事が、口から出てしまう
「 な…なんかね…?!
シノとかユリちゃんに
そろそろかもよ…とか
バッ、バレンタインデーに会うからって
そんなの気にしすぎだよね?! 」
シノとユリちゃんって言うのは
同じバンドの女の子たちで
学校も同じの親友だ
「 わかんないよー?
…時間じゃ、ないもん 」