ショッキングピンク×リボルバー
「 …うん、それは、わかる… 」
会ったその日に好きになって
それから二年
夏に…
すぐに嘘つくし、からかってくるし
だから多分あれは、
イジワルなのかもしれないけど
キス、されそうになった事、あったし…
独り暮しの彼が
『 家遊びに来いよ 』とか…
きっとそういう意味だよね…
「 アズさんも… こわかった? 」
「 …ユカちゃんは、こわい? 」
「 ――― か、すこ、し 」
少し冷めて来たココアを
一気に飲み干す
「 だから… アズさんの体験談を
その…先輩として?!
聞きたいなあー…なんて 」
何でか『アハハ』と笑ってしまって
でも、アズさんは茶化したりせず
テーブルの上
ココアが、口の周りに付いていたみたいで
白い指が紙ナプキンを取って、渡してくれた
「 あっ ありがと! 」
「 ユカちゃんは、…好き? 」
「 ――― え?! 」