ショッキングピンク×リボルバー






「 …うん、それは、わかる… 」





会ったその日に好きになって
それから二年


夏に…

すぐに嘘つくし、からかってくるし
だから多分あれは、
イジワルなのかもしれないけど

キス、されそうになった事、あったし…


独り暮しの彼が
『 家遊びに来いよ 』とか…
きっとそういう意味だよね…





「 アズさんも… こわかった? 」



「 …ユカちゃんは、こわい? 」



「 ――― か、すこ、し 」



少し冷めて来たココアを
一気に飲み干す


「 だから… アズさんの体験談を
その…先輩として?!
聞きたいなあー…なんて 」




何でか『アハハ』と笑ってしまって


でも、アズさんは茶化したりせず
テーブルの上

ココアが、口の周りに付いていたみたいで
白い指が紙ナプキンを取って、渡してくれた



「 あっ ありがと! 」






「 ユカちゃんは、…好き? 」



「 ――― え?! 」







< 5 / 158 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop