ショッキングピンク×リボルバー




また、考え込んで泣いちゃうかな…


そう思ったんだけど

予想に反して、アズさんは
変身ポーズみたいなカッコで
立ち上がって言った




「 …でも!
もうムズカシイ事は、いっぱい考えたの!


イッチャンにも、
"小娘の思考のループは
この世界の無駄無駄無駄よぉ!"
って言われたし!



結局


独りの時、寝る前に…携帯さわった時



思い出すのはリュウジなんだよ…



だから今度は、私がきちんと
リュウジに
『 私と付き合ってください! 』って
そう言うって、決めたの! 」





「 い、言ってないの?! 」



「 昔は…
好きすぎて、どうしていいか
わからないとは言った!


愛してるも…
―― めちゃくちゃいった… 





でも今は、全然だから


… 失恋したら、なぐさめてね 」





「 …うひゃ〜…
それなら、充分なんじゃ…

って!!

この状況で失恋とか…
マジでオシリ叩くよ?! 」




けど
アズさんは、緩く笑って

それをホンキで言ってるみたいで……








六畳の ドアが開いた





私とアズさんは、パタリと床に倒れて

ゆび相撲を
し始めたりなんかして、ごまかす


でも
上から覆いかぶさって来た
青山さんの指に
二人、一気に負かされて



「  戦利品  」とか言われ

アズさんはさっきの定位置に
スルスル拉致され、行ってしまった






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