ショッキングピンク×リボルバー
彼の手から、キップをもらった
自動改札を抜けてから
少し待ってもらって
おサイフの中に、それをしまう
… 持ったまま
いつ無くしたかわかんないとか
結構あったりするから
彼は今朝着ていた奴より
身軽っぽい、ダウンジャケット
こっちを見て、待ってくれてて
少し斜めに、手を差し出される
私はまたドキドキしながら
その手に向かって、自分の手を差し出して
一緒に駅の階段を、ゆっくり昇った