ショッキングピンク×リボルバー
コトンコトンと、電車の音
中は、結構混んでて
青山さんは、席の前に立ち
吊り革の、丸いトコじゃなく
その上の、銀色の棒のトコにつかまってる
アズさんは、そんな青山さんに
肩を支えられながら
なんか小声で、話してる様子
私は、入口横で
…彼に囲まれるみたいな感じで立ってる
…あれは夏だったから
全然、服違うけど
初めて会った時も、
これに近い感じだった
でも、目付きとか、
全然違うかもしれない…
『 …何 』
「 …なんでもない… 」
コトンコトンと、音
『 …やっぱり
進路決まったら、
見違えるくらいに落ち着いたね 』
「 … あ… え、私?! 」
『 …うん 』