ショッキングピンク×リボルバー






私は
青空ジュースの中に沈んでる
星型のフルーツを、
スプーンで刺して、思いきり食べた


上のバニラアイスが
水色と混ざって、拡がって行く





「 …私

最初は別に、
バンドなんかやる気なくて…


友達がやるから、ハズレるの、嫌で…
余った楽器のベース、
やる事にしただけなんだ…




皆、『Azurite』が好きで、
バンドやろうって話になったから
あのプロモ+のコンテストに
出る事になったワケで…



それがなかったら私は

―― こ

灰谷くんに、会えなかったワケで 」





『 … 今、コイツって言おうとしたろう 』





「 …き、気のせい!!



それでこんな風に、
一緒にいられるようになって

…悩んでた時、青山さんには
たくさん助けてもらったし



… それがなかったら

もしかしたらマキちゃんも、私も
とっくの昔に、音楽、
やめてたかもしれない… 」







「 それは、ないと思うよ 」






「 ――… ししょー…  」







青山さんが、席に戻って来た







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