甘酸っぱい恋
消しゴム
授業中
あっ
間違えたちゃった
どうしよう
消しゴムがない
多分、昨日家で復習した時に使って忘れてきたんだ
私が困っていると
「ん、ほらよ。」
隣のあいつが、
自分の消しゴムをはんぶんにちぎって
ぶっきらぼうに私にくれた
「ありがとう」
あたしが珍しくそう言うと
あいつは照れたのか顔を真っ赤にして窓を眺めた
あいつがくれた消しゴム
今は使って小さくなっちゃったけど
私にとっては
宝物