あたしの自慢の旦那様
「るりーっ。この洋服可愛いんじゃない?」
「可愛すぎてあたしには似合わないよ。」
「あんたはいつになったら自覚すんの?瑠璃は可愛いんだから。もっと自信を持ちなさい。」
「瑠菜ねぇに言われても、全然説得力がないんだけど。」
「とにかく、私より充分可愛いんだから、自信を持つこと。」
本当に瑠璃は自覚がないもんだ。そこら辺にいるモデルよりも可愛いくせに、まぁ威張っていない所が瑠璃のいいところなんだけど。
「瑠璃この洋服着てみて。」
とってもかわいくて露出度が高いものを進めてみた。こんなの着せたら漣都君が許さないだろうけど。
「んんっ~。」
「大丈夫だから。私もついていってあげる。」
「………分かった。」
瑠璃と試着室に話しながら歩いていると、瑠璃の顔色が悪くなってきた。またかと思いながら、瑠璃が気にしていなさそうだったのでわからない振りをした。
………………………そしたら、瑠璃が、ふらっとゆらついた。
わたしは、すぐ支えて近くにあった腰掛に座らせた。
「瑠璃大丈夫?」
「瑠菜ねぇ少しめまいがして気分が悪いの。」
「そう……………。買い物は次にして今日は家に帰ろう。」
「うん。ごめんね。」
「私は全ッ然大丈夫だから。気にしないで。歩けそう?」
「うん。ありがとう。」
本当に瑠璃は大丈夫なのだろうか。病院に連れて行こうかな。
駐車場でついに最悪なことが起こってしまった。