*俺様教師×天然生徒*


【雫side】


切られた…。


切られたああぁあぁ〜…。


蘭ちゃんと美嘉ちゃんから誘われて…。


久しぶりだしいいかな〜?みたいな。


パパがいたら夜なんか遊びに行けないもん…。


肝心のパパはロンドンだし…。


ちょっとぐらい…って思ったのが間違いだった。


「大ちゃん怒ってたあ?」

「どうしよ〜…」

「大輔心狭すぎ。あたしがかけたげよっか?」

「蘭ちゃん〜…」


パッと私のケータイを取った蘭ちゃん。


でもなかなか掛けようとしない…。


「蘭ちゃん?」

「あんた、渡す時に画面確かめなよ…。」

「へっ…?」


パッて見せられた画面には先生への謝罪メール。


大輔君とか…だいすき…とか…。


はっ…はずかしっ!!


「「バカップル…」」

「すいません…」



帰ってからちゃんと謝ろう…。


とりあえず今は…


「裕ちゃんとはどうなってんの〜?」

「なっ…!どうもなってないってば…。あたしが勝手に好きなだけ。」


まだ言ってる…。


かと言ってここで私たちが言っていいことでもないし…。


「もしかしたら裕ちゃんも好きかもよ?」

「ない。」


もう…。


「ねねねっ!あれって裕ちゃんじゃない?!」

美嘉ちゃんが指した方向には確かに裕ちゃん。


すごい偶然…。


いつのまにか前に乗り出してる私達。


でもあれって…


「横の女の子誰?」


裕ちゃんと裕ちゃんの腕にまとわりつく小柄な女の子。


あの女の子…。


どこかで見たような…。


「あ…あの子!柏木 桃子じゃない?」

「美嘉ちゃん知ってるの?」








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