最強姫〜蘭蝶と白虎に愛されて〜
[風雅side]
「お前ら、優衣のあとつけるぞ。」
優衣が教室を出ていったあと、俺は戒達に言った。
「何でだ?」
戒が奇妙そうな顔をして、聞いてきた。
「朝、優衣が紙を見て呟いてたんだよ。『今日の昼休み、体育館裏に来い』って。」
「それって呼び出し!?」
俺の言葉に彼方がいち早く反応した。
「ああ、多分最近優衣に嫌がらせしてる女達からだと思う。」
「これだから女は……。」
「優衣…可哀想…。」
快里と諒がボソッと呟いた。