最強姫〜蘭蝶と白虎に愛されて〜
「優衣!?おい!救急車呼べ!」
戒の焦った声が聞こえる。
そんな中、
「優衣!なんで俺なんかを庇った!?」
風雅の弱々しい声が聞こえ、みんなが私達の方に視線を向ける。
「だ…って…また…わた…し…の…せいで…うし…ないた…く…なかっ…た…もん…れ…にぃ…みた…いにな…って…ほし…くなかっ…た…から…。」
「優衣…。」
「…わたし…ね…れ…にぃ…が…しん…じゃっ…て…ず…っと…じぶ…ん…せめつ…づけて…きた…いきた…いなんて…おも…った…ら…だめ…だ…って…。」
私の頬に生暖かいものが伝う。