最強姫〜蘭蝶と白虎に愛されて〜



「優衣…。」
ごめん…ごめんな…俺のせいで…。



俺は病院の椅子に座って、自分を責めていた。



すると、



「何、落ち込んでんだよ。」


「戒…。」



戒が笑いながら俺の隣にドカッと座った。



「お前…優衣が意識が戻るか分からねぇのに、なんで笑ってんだよ…。」



「一度起きてしまったことは消せない。いつまでも落ち込んでたら、ダメだろ。」



「………。」



「って、俺だって前まで過去引きずってたのに偉そうなこと言えねぇけど。」



「過去?」



「ああ。でも、優衣に打ち明けたからスッキリしたし、今は気にしてねぇ。」



「そうか…。」



俺はそれ以上、何も言わなかった。





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