春 ～風が吹いたら～

潤悟は部屋に入ると、和羽からの手紙を開けて、読み始めた。







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潤くんへ。




知ってるか知らないかはわからないけど、私は潤くんと敦ちゃんの両方を、好きだった。

でも、そんなのｽﾞﾙいよね…。


潤くんと付き合うことになった日の前日。


敦ちゃんから電話がきて、「鶴見のことは好きだけど、潤の方がもっと鶴見を愛してるから、付き合うなら潤と付き合えよ。」って、言われたんだ。


敦ちゃんは、知ってたみたい…。