春 ~風が吹いたら~
潤悟は溜め息をついた後に、
『凄い自信だな。可哀想なやつ……。頑張って。』
そう言って、事務所に荷物を取りに行った。
『私からも忠告しとく!!!!!!!華恋ちゃんが、仁に手を出すっていうなら、私も許さないから!西野くんが華恋ちゃんを許しても、私は許さない!じゃあ!』
こうして有沙は、さっていった。
潤悟は、あの日。
公園で華恋と仁を見ていた。
だから、全部知っていたのだ。
何もかも…。