春 ~風が吹いたら~
明るくて、とても綺麗なお母さんだった。
そして……何よりも、大きな家…。
『潤兄の…彼女?』
中1の弟の拓巳くんが、あたしの顔を覗き込んだ。
『た…拓、こら!ごめんな……。これ、弟の拓巳。』
『拓巳くん、よろしくねぇ!』
『さあさあ!早く、飾りつけちゃおう!あ!華恋ちゃん、今日は泊まってってね!今夜も明日の夜も、パーティーだから。』
『あ…え?』
焦った表情のあたしに、
メニュー