春 ~風が吹いたら~
『今日明日だけなんて言わないで。皆が、家族だと思ってるんだから!嫌なことがあった時とか、家に帰りたくない時には、いつでも帰ってきていいのよ。朝でも昼でも夜中だって、大歓迎よ。そのための、もう1つの家だと思って!』
『はい。』
お母さんはそれだけ言うと、1階へと降りていった。
なんて温かい家族なんだろう…。
『やっぱ、母さんはスゲェーな!潤兄。』
『あぁ、もう部屋に戻れ。明日は、また朝から騒がしいぞ!』