春 ~風が吹いたら~
『だろうね。じゃあ、潤兄。あと…何て、呼ぼう?華恋?おやすみ!』
『か、か…華恋って?!』
慌てた様子の潤悟を見ながら、
『フフフ。華恋でいいよ!拓巳くん、おやすみ。』
あたしと潤悟は、拓巳くんが部屋に戻るのを見送った。
『もう寝る?』
『ううん。まだ眠くならなくて。あたしは、夜行性だから。』
『なら、俺の部屋で、ちょっとだけ話さない?今日は騒がしくて、あんまり話せなかったし。』
『いいよ!』