春 ~風が吹いたら~

あたしは初めて潤悟の部屋に入った。







『散らかってて、ごめん!』





『ううん。綺麗じゃん!』




男の子らしいシンプルな部屋だけど、やっぱり…家と同様に、どの部屋も広い。







ソファーに座ると、潤悟はベッドの上に座った。







『騒がしくて、疲れなかった?』





『大丈夫だよ!明るくて、皆が優しくて、いい家族だなぁーって思った。憧れる!』





『憧れる?うちは特別うるさいけど、華恋の家は明るかったりとは違う?』






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