春 ~風が吹いたら~
第5章 条件と決断
宣戦布告
『あ…痛っ!!…ごめんなさい。』
『何で華恋ちゃんが謝るの?…ホント良かった……。あ…お母さんは下にいるから、あとはよろしくね。』
潤悟のお母さんは、潤悟の肩を軽く叩いて、下へと降りていった。
『俺も部屋行くから…。華恋…良かったよ。潤兄、華恋をよろしく。』
拓巳くんも部屋を出た。
『ごめん…俺……』
潤悟がベッドへと寄ってきた。
『謝らないで…助けてくれて、ありがと……。』