春 ~風が吹いたら~
第6章 今と昔のあたし
ヒヤヒヤ
あたしはそのまま、家へと戻った。
-- 西野家。-----
そっと、自分の部屋へと戻った。
どんな顔をして、潤悟に会えばいいのかわからない…。
あたしがベッドに腰掛けると、
『おかえり…。』
ベッドの下から声がした。
『じ…』
『大声は出すな!とりあえず、鍵閉めて。』
ベッドの下には、仁が隠れていた。
あたしは言われたとおりに鍵を閉めて、仁にきく。