春 ~風が吹いたら~
『あぁ!そのために渡したんだから。』
この間、警察に迎えに来た後、「ホテルに泊まる。」と言ったあたしに、そっとクレジットカードを渡した店長。
『何でそこまですんの?あたしを「自分のものにしたい。」って、あたしを不幸にするのが、目的!ただそれだけだったくせに。』
『むなしくなった…ただそれだけ。自分のやり方でじゃなく、人のやり方に従うのにも飽きた。俺は俺のやり方で、菊原 華恋を本当に、自分のものにする!』
『それも、諦めればいいのに…!』