春 ~風が吹いたら~
ゴング
-- 車内。-----
『どう?綺麗だろ?』
『うん。ここで、朝日も?』
『あぁ!スゲェー綺麗だよ!あっ!エンジン切っちゃうから、これ掛けとけ。』
翔はあたしに毛布を渡した。
『ありがと!あのさ…もしあたしが、仁とこのまま部屋をシェアするって言ったら、どうする?』
『いいよ。広いだけだし、お前が来てから楽しいし!それに…本当はあの場所、有沙には教えてなかったんだ。何で知ったかは、わからねぇーけど…。』