春 ~風が吹いたら~
『ごめんなさい。わからない…です…。ただ……この家族のことは、大好きです。あたしを温かく迎えてくれて、いつも明るく接してくれて、感謝してます。お母さん…さようなら。』
『いつでも、連絡しておいで。』
『はい。』
潤悟のお母さんの温かさが、心に染みた。
-- 仁の家。-----
『ただいまぁ!』
『お前…心配かけさせんな!…元気になったみたいで、良かったよ。』
仁が駆け寄ってきた。